大学院医歯薬学研究部の千葉進一准教授率いる研究チームと、ユニバーサル?サウンドデザイン株式会社(本社:東京都港区 代表取締役:中石真一路、以下『ユニバーサル?サウンドデザイン』)の代表取締役?中石真一路は、対話支援機器「コミューン」を用いた難聴を伴う認知症の方への継続した看護介入が、認知機能や認知症に伴う行動?心理症状、生活の質(QOL)にどのような影響を与えるかを検討した澳门皇冠赌场_澳门皇冠体育を、四国医学雑誌にて発表しました。この研究は、コミューンを使用した看護介入が認知症の方の認知機能や認知症に伴う行動?心理症状、生活の質、また看護師の負担軽減に寄与する可能性を示しています。
検証の結果、以下において成果が示唆されました。
?認知症患者の「認知機能」や「認知症に伴う行動?心理症状」が改善される可能性が示唆されました。
?認知症患者の「生活の質」が向上し、患者と周囲の交流や自分らしさの表現が向上する可能性が示唆されました。
?看護師の看護介入時の負担軽減にもつながる効果が期待されます。
本研究により、コミューンの活用が難聴を伴う認知症患者に対する新たなケアの選択肢を提供し、患者が自分らしさを維持しながら生活できる環境づくりの促進に寄与することが示されました。
今後、さらに多くの患者を対象にした臨床試験を通じて、コミューンがもたらす支援効果の確認と、看護介入の新しい手法としての普及に努めます。そして、認知症ケアにおける技術活用の可能性をさらに追求し、患者やその家族、ケアに関わるすべての方々の負担を軽減する一助となることを目指してまいります。
【プレスリリース】難聴を伴う認知症の方への看護介入における対話支援機器「コミューン」の有用性を確認 (PDF 815KB)