はじめに

 徳島大学は、澳门皇冠赌场_澳门皇冠体育5年4月1日から澳门皇冠赌场_澳门皇冠体育6年3月31日までの第20期事業年度の財務諸表を作成し、これに事業報告書、決算報告書、監査報告及び会計監査報告を添えて文部科学大臣に提出しておりました。
 この度、澳门皇冠赌场_澳门皇冠体育6年8月30日付けで文部科学大臣の承認を得ましたので、決算の概要とともにご報告いたします。

財政状態

 徳島大学の財政状態を表す貸借対照表は、澳门皇冠赌场_澳门皇冠体育6年3月31日における全ての資産、負債及び純資産を記載しています。

(資産の部)
 資産の総額は約1,138.2億円であります。
 主な資産の構成は土地が約446.1億円で全体の約39%、建物、建物附属設備、構築物が約303.3億円で全体の約27%、現金及び預金が約124億円で全体の約11%となっております。

(負債の部)
 負債の総額は約363.8億円であります。
 主な負債の構成は借入金が約140.5億円で全体の約39%、寄附金債務が約90.4億円で全体の約25%、未払金が約79億円で全体の約22%となっております。

(純資産の部) 
 純資産の部の総額は約774.4億円となっております。
 内訳として資本金が約467.3億円、資本剰余金が約77.6億円となっております。また、利益剰余金が約229.5億円であり、そのうち前中期目標期間繰越積立金が約121.6億円、教育研究診療等積立金が約2.3億円、積立金が約107.1億円、当期未処分損失が約1.5億円となっています。

運営状況

 徳島大学の運営状況を表す損益計算書は、一事業年度内に実施した事業等から発生する全ての費用とこれに対応する全ての収益を記載しています。国立大学法人の会計は、企業会計原則に基づいて行いますが経営成績を明らかにする企業会計とは異なり、公共的な性格を有すること、利益の獲得を目的としないこと、独立採算制を前提としないことなどから、経営成績ではなく運営状況を明らかにするための損益計算となっています。

(費用)
 経常費用の総額は約521.9億円であります。 
 主な費用の構成は、人件費が約223.7億円で全体の約43%、診療経費が約204.9億円で全体の約39%、研究経費が約29.9億円で全体の約6%となっています。

(収益)
 経常収益の総額は約528.6億円であります。
 主な経常収益の構成は、附属病院収益が約286.5億円で全体の約54%、運営費交付金収益が約120億円で全体の約23%、学生納付金収益(授業料、入学金、検定料収益)が約44.5億円で全体の約8%となっています。

(当期総損失)
 建物の耐用年数の修正を行い、過年度分の減価償却費を臨時損失に約8.1億円計上したことにより当期総損失は約1.5億円になります。この当期総損失は現金を伴わない会計上の損失のため収支に影響はありません。

おわりに

 本事業年度は、国際情勢の悪化、円安の影響で、燃料費?物価が高騰しており大学を取りまく状況は依然として厳しいものでしたが、自己収入の確保、予算の効率的執行に努めるとともに、補助金、受託研究費等の外部資金の獲得により、財務状況に大きな支障が生じることなく運営することができました。
 しかしながら、建物の耐用年数の修正を行い、過年度分の減価償却費を臨時損失として計上したことにより、当期総損失約1.5億円となりました。この当期総損失は現金を伴わない会計上の損失のため収支に影響はありません。
 また、大学運営に係る財政基盤の要である国からの運営費交付金は、法人化翌年の平成17年度から毎年約1億円ずつ減額されております。この状況に対応するため、国への予算要求、自己収入の増加及び外部資金の獲得に取り組むとともに、将来の設備更新を計画的に実行する資金を確保するために引当金を積極的に活用するなど資金獲得?確保に向けた各種方策に取り組んでおります。
 今後も安定した経営を行っていくためには、更なる経費の節減を図るとともに、積極的な外部資金の獲得に努めていくことが重要であると考えております。
 徳島大学は、教育?研究?社会貢献及び診療の各分野にわたり、その充実と不断の見直し?改善を進めて参りますので、今後ともご支援、ご協力の程、よろしくお願いいたします。
 
 決算の詳細についてはこちらをご覧ください。

最終更新日:2024年9月30日

閲覧履歴