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1Lのガソリンでどこまで走れるかを競う「エコラン」 2024年度初出場で6位入賞!

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常三島キャンパス
理工学部 理工学科 機械科学コース  3年
山本 悠人(やまもと ゆうと)さん

1Lのガソリンで何㎞走れるかを競う『エコマイレッジチャレンジ』、通称エコラン。自動車メーカー『Honda』が主催するこの燃費競技に挑戦するため、2023年に社会産業理工学研究部の日下一也先生と機械科学コースの学生が中心となって始めたのが『エコランプロジェクト』です。初代代表の大熊翔太さんからプロジェクトを引き継ぎ、2代目代表として活動する山本悠人さんと副代表の安藤永陽さん(理工学部理工学科機械科学コース3年)に、2024年6月に三重県鈴鹿市にある鈴鹿サーキットで開催された「Hondaエコマイレッジチャレンジ鈴鹿大会」に初出場した感想とプロジェクトの魅力についてお話を伺いました。

(とくtalk2024年冬号掲載/取材2024年10月)

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▲エコランの「E」のポーズをするプロジェクトメンバー。写真中央が代表の山本さん。

 

2023年にプロジェクトを発足し、今年レースに初参戦。6位入賞はかなりの好成績ですね!

山本さん そうですね。実は長距離を走れるようになったのは大会の2週間前で…。

2週間!?

山本さん はい。レースを完走するにはコースを8周しないといけないんですが、初出場では2周を走り切ることを目標としていたので、それを大きく上回り、完走することができました。

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▲エコランプロジェクト代表の山本さん。

 

大会直前まで長距離走行できなかったのは、何が問題だったんですか?

山本さん エンジンの出力をチェーンを使って車輪に伝えているんですが、そのチェーンがすぐに外れてしまうので、エンジンの出力がタイヤに加わらなくて。テンショナーをつけることでたわみを少なくし、チェーンが外れるのを防ぐことができたのですが、この問題を解決しながら、出場するために車検に合格しないといけないんですが、そのための車体作りにも時間がかかりました。

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▲エコランプロジェクト副代表の安藤さん。

安藤さん 昨年作った車体のシルエットは変わっていないんですが、エンジンを新しくして、塗装もやり直しました。

去年は試作みたいな感じだったんですね。

山本さん そうですね。去年は大会に出場できるよう、車体を走行できる状態にするところまでが目標だったのですが、今年度は燃費の良い車体をどうやって作るのか、どう改良していくかを課題として活動しています。

レースには時間制限があるんですか?

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山本さん 42分以内には走行し切らなければならないですね。そのため30~40分くらいは走行し続ける必要があるので、テンショナーを取り付けたことで、40分以上走行できるようになりました。

試験走行もしてみたんですか?

山本さん そうですね。3回試験走行したんですけど、僕が最初に動くところを見たのは今年の4月。大学のグラウンドで試してみて、半周くらいだったんですが、走っているところを初めて見て「今は頑張ろう!」と意欲が湧きました。

それは意欲も増しますね。

山本さん その次は5月。『徳島カートランド』という自動車レース場で走行した時は5分ぐらい走ることが出来て、少しですが成長を実感できて、その後が大会直前。最終調整のため6月2日と6日に阿南光高等学校新野キャンパスで試験走行しました。このときに「空飛ぶ車」の研究で知られる山中健二先生からテンショナーを取りつけるアイデアをもらって、それでやっと40分以上走行することができるようになりました。

大会は6月のいつでしたっけ?

山本さん  6月8日です。

完走できるまでになったのは、本当にギリギリだったんですね。すごい!

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山本さん 僕も驚きでした(笑)。2日の時点でもあんまり走れなくて、6日でやっと走れるようになったので、いろんな人の協力があって、成功に繋がったのかなって思っています。

完走できたのは、車体整備以外に何か秘訣がありますか?

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山本さん 燃費を稼ぐためにはスピードが出ているときはエンジンをオフにして、惰性走行するのがこの大会の特徴なので、スピード感覚も重要だと思います。
 大会の規則で平均時速25㎞は出さないといけないので、大体25㎞/hを下回ったらエンジンをつけて走り出し、それ以上になってスピードがついたら、またエンジンを切って…を繰り返すのですが、無線でドライバーに指示を出しながら走り切ったという感じです。

山本さん ドライバー担当はサーキットへ行くのが趣味で、鈴鹿へも何回か来たことがあったことや、指示役とのコミュニケーションがうまくとれたことなど、チーム力が発揮できたことも完走できた要因だったと思います。

なるほど。他にはどんな役割があるんですか?

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山本さん エンジンを整備する班、車検でブレーキのチェックを含め、ブレーキや足回りの整備をする班、塗装などを行う外装班などがあります。徳島の藍色と麻の葉模様を組み合わせたこのデザインは外装班が考案したものです。

すごく綺麗ですね。

安藤さん レースに出てみて、いろいろ分かったこともあって、今、改良を繰り返している状態です。

例えばどんなことをしているんですか?

安藤さん 惰性走行の際の進み具合のスムーズさが他のチームと比べると、少し抵抗感を感じる部分があって、その部分の改良をやっています。

ちなみに上位チームはどこの大学ですか?

山本さん トップは静岡工科自動車大学校です。静岡工科自動車大学校は他のチームと大差をつけて優勝していて、燃費は500㎞/L。2位は280㎞/Lなので、これもすごいんですけど、やっぱりダントツでいい燃費を出してますよね。僕たちは約128㎞/L性能だったので、すごく差を感じています。 

プロジェクト2年目で、6位というのは素晴らしい結果だと思います。

山本さん そうですね。今後は他チームのように燃費や走行の安全性、安定性などのバランスを突き詰めていて、僕たちももうちょっと燃費を極めていきたいと思っています。

こうした活動は部活やサークルとは少し違うように思うのですが、どうでしょう?

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山本さん そうですね。プロジェクトを成功させるためにどうすればいいかを考えて行動する点は部活とは違うところだと思います。自分たちの知識だけではうまくいかないことが多々あるので、そういうときに「大人に頼る」のも、この活動ならでは。今は徳島トヨタさんにスポンサーになってもらっていて、広報や技術面でいろいろ支援いただいています。また、徳島トヨタさんから株式会社NDKさんをご紹介いただき、自分たちに足りない製作技術のサポートをお願いしました。NDKさんは製作技術が強いところ。僕たちはそうした点が少し乏しいと感じていたので、NDKさんとの繋がりができたことで、さらに一歩前進できるのではないかと思います。大会で一度完走するという結果を出せたことはもちろんですが、一つひとつのプロセスにもやりがいを感じます。 

安藤さんはいかがですか?

安藤さん プロジェクト発足から関わっているのですが、参加したのは日下先生から「こんなプロジェクトを発足するけど、やりませんか?」というメールがきっかけ。そのときは車とかも好きだし、仲間作りもできるし…と軽い気持ちで参加したんですが、やり始めてみると普段の生活では感じなかった責任感を感じるようになりました。目標達成するために計画を立て、行動するという過程を振りかえってみると、「今まで甘かったんだな」と反省することもありつつ、自分の成長を感じながら取り組めていると思います。

今後の目標は?

山本さん 僕らより一つ上(5位)の大学が、燃費180㎞/Lを出しているので、ここを目指したいですね。

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▲パソコンの動画を見ながら、プロジェクトについての話をする安藤さんと山本さん(右)。

燃費180㎞/Lなら手が届きそうですが…。

山本さん 燃費を上げるために必要なこととしては大きく2つあって、車重を軽くするのと、タイヤ回り(足回り)の回転の摩擦を減らすことが重要です。外装の素材がアルミなんですけど、それをFRP樹脂にして軽量化しようと思っていて、今、カウル(車体)が10㎏ぐらいあるんですけど、それをFRPにしたら大体半分の5㎏ぐらいには軽量化できるかなと。

エコランプロジェクトに参加したい場合、機械科学コースじゃないと入れないんでしょうか?

安藤さん 機械科学コースの人も多いですが、他のコースの人もいます。エコランプロジェクトは授業のひとつになっていて、4月に履修登録するようになっています。他の部活やサークルと同じく新歓のタイミングで、エコランプロジェクトについて説明会を行い、メンバー募集を行うので、車やバイクが好きな人、プロジェクトに興味関心がある人はぜひ参加してください。

ありがとうございました。

 

2024年度エコランプロジェクト

https://eci-tokushima-u.jp/project/2024%E5%B9%B4%E5%BA%A6-%E3%82%A8%E3%82%B3%E3%83%A9%E3%83%B3%E3%83%97%E3%83%AD%E3%82%B8%E3%82%A7%E3%82%AF%E3%83%88/

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