平成30年8月20日(月),21日(火)に独立行政法人日本学術振興会による「ひらめき☆ときめきサイエンス~ようこそ大学の研究室へ~KAKENHI(澳门皇冠赌场_澳门皇冠体育の社会還元?普及事業)として,「阿波『藍』から学ぶ色素の化学-染料から蛍光まで-」を実施しました.
夏休み終盤にも関わらず、県内外からのべ28人の高校生の皆様が元気よく参加してくれました.
開講式
開講式
午前10時から開講式を行い,難波教授(実施代表者)による本事業及び科研費の役割についての説明がありました.また,実際に行っている研究の紹介もありました.
講義
中山助教による講義
開講式に引き続き,中山助教から藍の利用および実用化の歴史と有機化学との関係について講義がありました.
実験内容についての説明もあり,参加者は熱心に聞き入っていました.
実験
蛍光剤の合成とがん細胞の染色実験の様子
講義後は,実習室へ移動し,実験を行いました.参加者は,4つのグループに分かれ,蛍光剤 CytoSeeing® の合成とそれを用いたがん細胞の染色を行いました.その後,蛍光顕微鏡で蛍光剤が細胞に取り込まれた様子を観察しました.
参加者は,大学で行っている研究を実際に体験し,有機合成化学がどのように生命科学に応用されているのか,理解を深めました.
クッキータイム?ディスカッション
クッキータイムの様子
実験の後はクッキータイム! 和やかな雰囲気のもと,活発な質疑応答や自由討論を行いました.
修了式(未来博士号授与)
未来博士号授与
修了式では,参加者全員に未来博士号が授与されました.
本事業を終えて
集合写真(8月20日)
集合写真(8月21日)
ひらめき☆ときめきサイエンスにご参加いただいた高校生の皆さん,どうもありがとうございました.今回のプログラムでは,徳島の阿波『藍』についてミクロな視点で眺めた後,我々が開発した細胞染色剤 CytoSeeing® の化学合成,蛍光観察,がん細胞の細胞染めまで盛りだくさんで経験してもらいました.タイトなプログラムの中でも,受講者の皆様の頑張りによって全ての実験を成功することができました.
本プログラム中で「蛍光が綺麗だった!」「大学での研究って楽しそう」という声を聞くことができ,実施者一同とても嬉しく思っております.このような事業を通して少しでも高校生の皆様の進路や将来に関わることができればと思っております.今後も,さらに充実したプログラムを実施できればと考えております.
実施代表者
難波 康祐 (大学院医歯薬学研究部 教授)
実施分担者
中山 淳 (大学院医歯薬学研究部 助教)
猪熊 翼 (大学院医歯薬学研究部 助教)
中尾 允泰 (大学院医歯薬学研究部 助教)
福田 達也 (大学院医歯薬学研究部 助教)
北池 秀次 (技術支援部蔵本技術部門 副技術部門長)