このたび、「第2回 授業参観?授業研究会」を実施しました。

授業参観
  日時: 澳门皇冠赌场_澳门皇冠体育5年5月17日(火)14時35分~16時05分
    場所: 共通講義棟(K棟) K403教室 
    授業実施教員:  大学院社会産業理工学研究部 生物資源産業学域 鬼塚 正義 先生
    対象学科?学年: 生物資源産業学部3年 約40名
    授業名:  バイオ医薬品生産工学

授業研究会
 日時: 澳门皇冠赌场_澳门皇冠体育5年5月17日(火)16時10分~17時10分
 場所: 共通講義棟(K棟) K403教室
 参加者:4名


 授業参観では、対面で鬼塚先生が担当される授業「バイオ医薬品生産工学」のうち、第5回である「バイオ医薬品の概論」について参観を行った。この授業は、製薬系の企業?研究室での研究を希望する学生が知っておくべきタンパク質に関する知識を身につけることを目的としたものである。とくに今回は、それまでの回における基礎的な知識をもとに、実際にタンパク質を活用した医薬品開発における技術についての講義が行われた。講義に際してはそれまでの回の復習を織りまぜるとともに、一部空白となったスライドに重要なキーワードを書きこむ形式で進められた。
 その後の授業研究会では、鬼塚先生から授業の全体の目的や、当該回の目的?位置づけ等について解説をいただいた後、授業終了時に実施した学生へのアンケート結果の確認を行いながら、参加教員を交えて自由討論を行った。
 討論の中では、アンケート結果も踏まえ、鬼塚先生が授業に関して課題と感じている点や参加者が気になった点として、以下の点が挙げられた。
 ①    昨年度はオンデマンド授業で実施したことも影響したのか、説明が早口になってしまい、学生が一度説明を聞き逃すとそれ以降授業についていくことが難しくなる。
 ②    自分が学生に期待すること(上述の「製薬系での研究を行うために必要な知識を習得すること」)と、学生の実際に授業に対する臨み方との間に乖離があるのではないか。
 ③    授業ではグループ単位のアクティブラーニング(それまでの授業に関連する内容を調べ、スライドにまとめ発表する)を取り入れているが、フリーライダーも出現する場合もあり、どのように評価すべきか。また、現在では容易にインターネットやChatGPTで答えを知ることができる場合も多く、調べた内容がそれらのコピーアンドペーストになってしまうことを防ぐにはどうすればよいか。
 これらの点について、鬼塚先生と参加者を交えて、各自の実践や経験も踏まえつつ、改善に向けた議論や情報交換を行った。
 まず、①学生への説明については、授業中では学生に尋ねるなど、単に学生が聞くだけではなく考えさせる時間を与えること、過去にオンデマンド授業として作成した動画や、授業の内容を録画したものをアップロードし、何度も見返し復習として活用できるようにするといった提案がなされた。
 続いて②学生の期待と学生の授業への臨み方の乖離については、授業開始時にこの授業について学生が期待していることに関する簡単なアンケートを取り、その結果によって授業の内容を調整する、より高度な内容を希望する学生に対しては発展的な課題を与え、それに応じて追加の評価を行うといった工夫が挙げられた。
 最後に③アクティブラーニングの実施においては、例えば個人でスライドをまとめ、それをプレゼンテーションした動画を撮影させて提出するといったこと、課題の内容も単に説明に留めるのではなく、自分自身の考えを含めるといった方法によってある程度コピーアンドペーストを避けられるといったアイデアが出された。
また鬼塚先生からは、授業準備を含めてうまく実施できている授業のベスト?プラクティスについて、参観したり情報提供を受けたりしたいといった希望も示された。

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主催: 徳島大学 FD委員会
共催: 徳島大学 生物資源産業学部FD委員会
 

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