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開発装置のデモンストレーション(7/10開催)

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国際市場ニーズを取り入れた、「がん治療用ヨウ素シード品質管理測定装置」の開発経緯の発表とそのデモンストレーションを7月10日(木)に開催しました。開催の様子がNHKとくしまで放映されましたので、こちらからご覧ください。(期間限定)
http://www3.nhk.or.jp/lnews/tokushima/8025829891.html

徳島大学は、医学部と工学部との医工連携により、地元企業の大隆精機株式会社(阿南市)と、国際的なニーズに対応した「がん治療用ヨウ素シード品質管理測定装置」を世界で初めて開発しました。

本装置の概要は以下の通りです。

概 要

前立腺がんは近年最も増加率が高く問題視されています。この前立腺がんの有効な治療法として「前立腺がん永久密封小線源治療法」があります。この治療法は、「シード」 と呼ばれる微小線源形状に梱包されている放射性物質(ヨウ素-125)を50個~150個程度前立腺に永久挿入して、がん組織を死滅させる治療法であり、日本では2003年に認可されました。

本療法は、シード挿入時に関わる治療時間が1~2時間程度と非常に短く、入院期間も短く、他の治療法と比較して、治療後の患者に後遺症が出にくいメリット(QOLが高い)があり、欧米では広く定着しています。

しかしながら、線源自体が非常に小さいので、製造?出荷時における品質管理保証や各病院施設での線量保証責任が重要視され、関連協会のガイドラインで線源保証責任が実施されているにも関わらず、現場の多忙さ故に国内外ともに線源強度に関する品質保証業務がほとんど行われていないのが現状です。

この問題を解決するために、平成22年から、徳島大学と地元企業とが「自動品質検査装置」を開発しました。

これは、「シードカートリッジ」を滅菌パッケージから開封することなく、最大10カートリッジを一度に測定でき、それによって、臨床の場における簡便操作や被ばく量の低減を実現したものです。

引き続き、徳島大学と地元企業とが共同で、日本国内と米国にて本装置の売り込みを行ったところ、小線源の安全管理システムの観点から、国際的な学会や企業において非常に高い評価を受けました。

そこで、国際展示会への出展や国際学会での発表、あるいは米国の企業や大学を訪問しながら、さらに国際市場(日本?米国)のニーズの聞き取り調査を行いました。

忠実にニーズを取り入れ、ポータブル化を進めたところ、高精度化?効率化?小型化?汎用化?簡易化?低コスト化等、すべてを達成することができ、国内の大手メーカーとの販売契約の予定までたどり着くことができました。

今後は、感性装置を徳島大学病院放射線治療科に導入し、本学での実績を重ね、日本国内はもとより、米国?欧州を中心に世界展開をする予定です。

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